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赤い靴下と赤い悪魔を応援しています。 ボストン・レッドソックス/マンチェスター・ユナイテッド

プレミア開幕目前!プレシーズン最終戦 雑感

International Champions Cup

United 2(5)ー(4)2 AC Milan

 

 

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Twitterの反応を見ていると、前半の内容は厳しいものだったと言えるのではないでしょうか。私的には「ユナイテッドひでえな」より「ミラン上手いな」です。ミラン上手かった。


戦評

これまでのプレシーズン通り、ユナイテッドは序盤から前線のハイプレスを仕掛けます。これは20分頃くらいまでは効果的で、実際に試合の最初のチャンスは敵陣でボールを奪ってからのショートカウンターでした。むしろ上手くいきすぎてこれで味を占めすぎましたね。マティッチがバイタルまで出てきてプレスしたりしてましたからね、ウイイレかって。少しやりすぎたのもありますが、ここからミランが対応し始めます。スソやカスティジェホを中心にワンタッチ、長短自在のパスでプレスを剥がし、高いユナイテッドのDFラインの裏を狙う。やっぱりスペイン人ってサッカー上手い。インテルとは全く違うスタイルのチームでしたね。ユナイテッドはボールの奪い所を失い、同時にポゼッションを失います。防戦一方。逆に自陣でボールを奪われスソのゴラッソで同点。


前半は確かに良くはなかったですが、皆さんが捉えられてるような酷さではなかったように思います。戦術の兼ね合い。ベストメンバーではなかったもののスパーズ相手にも通用していたハイプレスですから、普通にミランが上手かったなぁっていう印象。ボールポゼッションは33%-67%、トータルパスは220-376と圧倒されました。後半になっても流れはあまり変わりません。最初のチャンスは裏を取ったピョンテクのヘッド。リンデロフあまり良くなかったです。ここはデヘアがセーブ。その後セットプレーのセカンドチャンスから失点。


どうするんだろーと思っていると、65分すぎ選手交代から少しずつ変わります。フレッジ、リンガード、ジェームスらがIN。ユナイテッドは前線にラッシュとマルシャルを残したまま少し重心を下げました。すると、、、空いた中盤のスペースでボールを持ち出すことのできるリンガードが輝き出します。スパーズ戦ではゴリゴリのフィジカルに苦しんだフレッジもあまり当たってこないミラン相手では落ち着いたボールキープから持ち前の展開力を発揮し、少しずつポゼッションを高めていきます。リンガードの上手いシュートで同点。終盤はアカデミーのホープたち、特にゴメスのショーで終了。


最終スタッツです。

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前半からボールポゼッションをやや回復、チャンスクリエイトでは上回りました。厳しい声が多かったように感じますが、私は低調なパフォーマンスより後半のアジャストを評価したいなーと思っています。ジェームスが試合後のインタビューで「ミランも良いプレーをしていたし、プレスで相手を捕まえることが難しかった。僕らは少し異なるプレイスタイルを見せることができたと思う」と語っていました。途中出場のジェームスからこういう言葉が出てくるのは良いことだと思います。スールシャールらコーチ陣が問題点を理解し、それを解消するために出した答えがある程度機能したという証ですから。シティやリバプールバルサみたいに自分たちのプレーをすれば結果が出るというわけではないですしね。攻撃に関してはポグバがいないのでこんなもんでしょう。1番点に絡む選手がいなかったわけなので。


最後に恒例のトゥアンゼベコーナー。今日もベリー最高でした。重心を下げたと書きましたが、当然そうなると攻め込まれる回数自体が増えます。しかしながら、上のスタッツにあるようにPAでのタッチ数を半分以下まで押さえ込んだことは大きかったです。リーチを活かして追い出す場面が何回も見られました。正直プレシーズン全体で見てもCBで1番良いです。


さて、これでプレシーズンを全勝で終えました。あくまでプレシーズンなので結果より内容を見るべきですが、自信を植え付けることは大事です。恐らく開幕までに状況が変わるはずなので、諸々決まってからまたプレビュー記事でお会いしましょう。