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赤い靴下と赤い悪魔を応援しています。 ボストン・レッドソックス/マンチェスター・ユナイテッド

プレシーズン雑感(ICC2戦目) -ユナイテッドvs.スパーズ

United 2-1 Spurs -International Champions Cup G2

 


プレシーズン4連勝!初めての失点を喫したものの、見事にスパーズを下しました。リーグでもライバルになるであろう、いやライバルになっていたい相手だと思うので、この試合における選手のプレーぶりは大きな評価の基準になります。その中で、感想と気になった選手について吐き出していきましょう。

 


戦評

観ていた方はわかると思いますが、前半と後半でかなり試合の流れが違いましたね。序盤、前線のハイプレスがハマり、ショートカウンターからマルシャルのポスト直撃など立て続けにチャンスを迎えます。スールシャールがトップの選手の後ろに選手を置く4-2-3-1を採用しているのはハイプレスの威力を上げるため。昨季は、前線の3枚がハイプレスをしても中盤が連動しませんでした。主に地蔵と化したマティッチと走らないポグバのせいなんですが。しかし今日のようなシステムならば、運動量のあるペレイラやリンガードが追い込み役として居てくれるので、しっかり効果を発揮していました。ただこの戦術は、前線3枚がハードワークすることが前提です。そうです、マルシャルですね。めちゃめちゃ頑張ってました。ペレイラが張り切りすぎて行くところもちゃんとプレスバックしてて感動しちゃいました(泣)。相手DFラインへのプレッシャーという意味では、マルシャルの貢献はプレスだけでなく裏への動き出しというところにもあります。前の記事(インテル戦のやつです)でも触れたようにマルシャルはトップに入ると中盤までおりて受けに来る癖があって、全体的にスペースが埋まってしまうことが多いです。ところが今日は裏への意識が強く、先制点もそういったプレー選択から生まれました。スールシャールが何か入れ知恵したのかな。多分インテル戦だったらあのままペレイラとワンツーやろうとして失敗してたでしょう。知らんけども。

 


さて、後半は一転としてスパーズに攻め込まれるシーンが続きました。スパーズはハイプレスを剥がすのを諦めます。アルデルヴァイレルトが正確なフィードをソンへ何本も通し、ユナイテッドの最終ラインはジリジリと下げられます。最終ラインが下げられたことで中盤にスペースが生まれ、セカンドボールを拾われる悪循環に陥りました。(ここでエリクセン投入というね。ポチェッティーノとかいう鬼)マティッチ&フレッジボランチはこの流れを止められるほどの強度は無く、防戦一方でした。さすがにスパーズも強かった。マクトミネイが出てたらどうなったのか見てみたかったですね。後半の面子については、圧倒されすぎてビルドアップもクソも無かったのであまり言うことはないです。ラッシュフォードなんてほぼ触ってなかったし。マタがひたすら上手かった。ゴメスが天才だった。って感じです。あ、トゥアンゼベは開幕スタメン内定でお願いしますね。

 


フレッジについて。ここまでのプレシーズンでは4-2-3-1のダブルボランチを採用していますが、現状ではこのポジションで使うのは難しいかなと。やはりデュエルや競り合いと言う意味での強度が足りないです。中盤を支配されるような流れでは、相手の寄せも早くなり、ポグバのようなアホみたいなフィジカルがない限り自分の間合いでボールを持つことは難しい。今日もロストが多かったですよね。彼の良い所は長短のパスを自在に出せる所、間でボールを受けてリズムを生み出せる所です。2-1とリードした後はややオープンな展開から中盤にスペースができてたので、彼も落ち着いてボールを持てていましたよね。なので使うならパリの奇跡みたいにスリーセンターの左かなぁ。決してフレッジが使えないと言いたいわけではなく、今の使われ方だと良い所以上に悪い所が目立ってしまうということです。