赤を追う。

赤い靴下と赤い悪魔を応援しています。 ボストン・レッドソックス/マンチェスター・ユナイテッド

【補強考察】ユナイテッドがこの夏、獲得すべき5人の選手を挙げてみた

こんにちは。久々の更新です。

 

冬、新たにチームへと迎え入れたブルーノ・フェルナンデス、そしてオディオン・イガロの活躍もあり、再開後、ユナイテッドは来季チャンピオンズリーグ出場圏内であるTOP4に迫る追い上げを見せています。結果はもちろん、観ていて楽しい試合をしてくれているのはうれしい限りですね。

来季に向けたモチベーションもみなさん上がってきていると思います。そこで、今回は補強バナシです。すでに色々な噂含め移籍情報が出回っていますが、独断で今のユナイテッドに足りないものを考察しながらやっていこうと思います。

 

  • 補強ポイントはどこ?

昨夏、長年の課題であったディフェンスラインの補強としてマグワイア、ワンビサカを獲得し、現時点でシティ、リバプールに次ぐ失点の少なさを記録するなど一定の成果が出ています。ジェームスもイキのいいプレーを見せてくれており、スールシャールになってからの補強策は上手くいっているのではないでしょうか。

しかし、来季こそプレミアのタイトルチャレンジが期待されるなかで、課題もまだまだ多くあるのが現状。ここでは補強ポイントとして5つ挙げます。ストライカー、右ウイング、センターバック、そしてブルーノとマティッチの負担を軽減できる二列目とアンカーです。優先順位を設定するならば、センターバック>右ウイング>二列目>ストライカー>アンカー、ですかね。

ポジションごとに、本命、対抗、大穴という項目にそれぞれ選手の名前を挙げていきます。ちなみに、あくまでも全体の補強策として考えているので、コスト面も考慮して選んでます。なのでこの選手のがよくない?みたいなところはあると思いますが、ご了承ください。では早速いきましょう。

 

≪本命≫イブラヒマ・コナテ(ライプツィヒ

PROSPECT | Ibrahima Konaté | Get German Football News

センターバックの補強というところは、あまり具体的な名前が出てこなかったので心配してましたが、最近になってようやくスールシャールの口から話が出てきて安心しました。左利きでボールを動かせる選手を探してるとかなんとか。アケを直接口説いた疑惑とかもありましたね。

センターバックは結構大きな補強ポイントだと思ってます。今季はディフェンスラインの改善が結果として出てますが、スモーリング大統領、ジョーンズ、マルコス・ロホが放出されれば頭数が足りません。そして何より、レギュラーでリンデロフを使うのは頼りない。良い選手だし安定感もありますが、スピードやフィジカルでちぎられるシーンもよく見ますよね。ポジション争いで負けることも多い。マグワイアをカバーできる身体能力の高い人材が欲しい。そうなると、結構絞られてきます。

推したいのはライプツィヒの21歳、イブラヒマ・コナテ。CLで躍進を続けるライプツィヒをウパメカノと共に支える選手です。サイドバックは英国系の選手を獲っとけば間違いないように、最近の優秀なセンターバックはアフリカ系のフランス人選手と相場が決まってます。身体能力をフルに生かしたディフェンス、スピード、空中戦。そしてなによりライプツィヒで培われた足下の技術。マグワイアが左のセンターバックを問題なくこなせるので、右利きでも良しかと。

対抗に挙げたユムティティは、ケガでバルサでの定位置を失い、今では完全にラングレの後塵を拝すかたち。終わった感が強いですが、もともとはワールドカップ優勝メンバーです。センターバックとして総合力が高く、何よりボールを動かす能力の高さは折り紙つき。まだ26歳で、市場価格は3200万ポンド(約40億円)まで落ちました。安い買い物になる可能性は高いです。

大穴はモナコの大器ベディアシレ。身体能力高い選手が欲しいとか言ったわりに、正直ユムティティとアケはどちらも技術を使う選手たちです。左利きで身体能力お化けってあんまいない。その点ベディアシレはもってこいです。弱冠17歳にしてモナコで主力を務める彼ですが、身長があり、スピードとフィジカル、そして足元も兼ね備えています。そのポテンシャルは底知れません。若手の登用を恐れないスールシャールなので案外可能性あるかも?

≪対抗≫サムエル・ユムティティ(バルセロナ

≪大穴≫ベノワ・ベディアシレ(モナコ

 

  • 右ウイング

≪本命≫ ジェイドン・サンチョ(ドルトムント

Bundesliga | Borussia Dortmund's Jadon Sancho: from hot prospect to bona  fide Bundesliga star

グリーンウッドの台頭もあり、これまでに比べて必要性が薄れた感もありますが、彼もまだ19歳。いよいよ本格ブレイクが見えてきたマルシャル、ラッシュフォードにフィットするサイドアタッカーは必要でしょう。ジェームスの成長を待ってる余裕もそこまでないので。

また、グリーンウッドは中央にポジションを取ることが多くなるので、コンビを組むサイドバックの攻撃性能はとても大事になってきます。まだまだ攻撃面では物足りないワンビサカと組ませることを考えると、縦にも仕掛けることのできるサンチョは理想的です。ユース時代からイングランドの世代別でプレーしているので、ラッシュフォードと良好な関係性があるのも大きい。

ドリブラーですが球離れが悪いタイプではなく、前線3人の連携面でも期待できる、流動的でポジションチェンジも多いユナイテッドの前線ですが、2列目のどこでもプレー可能なサンチョには無問題。サンチョ本人にもユナイテッドでプレーする野心があり、スター性もある、まさに7番の呪いを払拭するのに理想の選手ですね。

夢の補強を妨げる障害としては、その高すぎる移籍金。ドルトムントは1億ポンド(約135億円)とも言われる価格を下げる気はない様子。契約も2年残っており、レヴァンドフスキをフリーで放出したことからも、安売りはしてくれないでしょう。

前述したとおり、グリーンウッドがリーグでも数字を残し始めていることから、サンチョから撤退する可能性もなくはないか。対抗、大穴としてはキエーザ、ウスマン・デンべレを挙げました。ジェームスがいるのでこのタイミングで成長枠に行くことは考えにくく、サンチョが無理ならこのあたりの選手に狙いを変えるかもしれません。

≪対抗≫フェデリコ・キエーザ

≪大穴≫ウスマン・デンべレ

 

  • 二列目

≪本命≫ドニー・ファン・デ・ベーク(アヤックス

Donny van de Beek - Player profile 19/20 | Transfermarkt

ブルーノの到着によって活性化したユナイテッドは、ブルーノの疲弊によって落ち着いてしまいました。もちろんブルーノの影響だけではないですけど。決勝の舞台でバルサに連敗し、変革を求めたファギーが香川を連れてきてから、マタ、リンガード、ペレイラ、、。ユナイテッドの2列目中央はタフな役目だったでしょう。

しかしながら、ブルーノというマジモノがきて、流れは変わりました。みなさんは、ブルーノがきて何が一番変わったと思いますかね??ゲームメイク、セットプレーの精度、PKの安心感、ポグバ、、などなど。全部当てはまると思います。私的には、チームに対して与えた影響という意味で質の高いフリーランだと思います。ブルーノは常に中盤、ファイナルサードで動き回ってますが、これはボールを貰いにくるだけでなく、相手ディフェンスを釣りながら味方のスペースを作る動きも含まれます。

一番わかりやすいのはフリースローですかね。フリースローのやり方を見れば、そのチームの動き方ルールみたいなのがわかったりするんですが、ユナイテッドってフリースローひどかったですよね。誰も動かないし、やっと動いたと思ったら直線的に貰いにくるだけみたいな。それで寄せられて戻すパスをミスして相手ボールとかザラでした。ブルーノはそのあたりの動き方の指示含めてやってくれるので、全体的に動き方の質が上がってますよね。

ショー、ラッシュフォードあたりは特に見違えてます。ラッシュフォードとショーのフリーランでスペースを空けて、左に流れたマルシャルが仕掛けるみたいなシーンがめちゃくちゃ増えた。ボーンマス戦のゴラッソとか、パレス戦の2点目はブルーノも絡んで完全に崩してました。1人いるだけでこんなに変わるのかって感じですけど。このままいくとブルーノでポジるだけで終わりそうなので話を戻すと、ブルーノ1人いるだけでここまで良くなる、つまりはブルーノ1人いないだけで一気に悪くなるということです。この過密日程でブルーノを休ませず使い続けているのは、賛同はできないけどまあ気持ちはわかります。それでもまあやりすぎですけどね。FA杯のフル出場は完全にやりすぎ。あのカウンターサッカーなら別にリンガードかペレイラでも良かった。

なので、質の高いブルーノのバックアップが必要です。本命は話がちらほら出ているファンデベーク。グリーリッシュはどうでしょうね。。。左に流れてプレーを始める選手なのでどうしてもラッシュフォード、マルシャルとプレーエリアが被りそう。お値段も安くなさそうだし。大穴はハメスです。ネタじゃないです。試す価値はあると思いますね。ファギーが獲得を望んだくらいですし。2列目どこでもできるし大バーゲンになる可能性も。

≪対抗≫ジャック・グリーリッシュ(アストン・ヴィラ

≪大穴≫ハメス・ロドリゲスレアル・マドリード

 

≪本命≫ラウル・ヒメネスウォルバーハンプトン・ワンダラーズ

Raul Jimenez out to make history with Wolverhampton - AS.com

フェルナンデスがやってきて、ポグバが戻ってきて、マティッチが復活して、前線の攻撃力も急激に上昇しました。なかでも9番の位置に座るマルシャルは、これまでも大きなストロングポイントだったドリブル、狭いスペースを打開する細かいタッチのワンツーに加えて、ポストプレー、ポジショニング、決定力。ストライカーとしての総合力は成長著しいです。ワンタッチでのゴールがキャリア最多を記録しているのが証拠。

オプションとしては十分なイガロの存在も大きく、優先順位は比較的低いのではないかと。ただ1月にはそのイガロのレンタルが終わるので、代役を確保できるならしてほしいという感じですね。フィジカルが強く、ボールを収めてキープできる、起点となれる人材が欲しい。

こういうタイプは、市場に多いは多いと思いますが、舞台がプレミアなのでお目当ての選手を探すのは結構難しいと思います。というのもプレミアはデュエルが強く、展開が早いのでどっちかに振れてないとフィットするのが難しい。それなりにフィジカル強くてスピードもまあまあありますみたいな選手はレベルが高くてもわりと普通にダメだったりします。他リーグいけば活躍できるのにプレミアはてんでダメみたいなタイプはこれが原因です。モラタとかね。逆にいえばスピードとフィジカルのどちらかでもプレミアの基準に達していれば案外しっかり働いたりする。ジョレンテとかジルーとかがこんなに輝くリーグはないですよ。

名前が出てるところで言うとリヨンのムサ・デンべレあたりはちょっと怪しい。ヴェルナーは活躍すると思います。ヒメネスは29歳と若くはないですが、プレミアでその高い能力を実証済み。抜け出しが上手でポジショニング良し、空中戦も強い、身体を張れてポストも上手い。スピードがあるわけではないけど、メキシコのストライカーらしく抜け出しのタイミングが絶妙ですよね。ただ、これだけ褒めてるようにサブの選手ではないです。2トップにすることはあまりないと思うので、サブの選手にこれだけの移籍金を果たして出せるのかがネックですね。

≪対抗≫アンドレア・ベロッティ(トリノ

≪大穴≫ジョシュ・キング(ボーンマス

 

  • アンカー

≪本命≫カルビン・フィリップス(リーズ)

Bournemouth join race to sign Kalvin Phillips - Read Southampton

シーズンが中断し、体力満タンで戻ってきたマティッチ先生の活躍は凄まじいものがあります。だからこそ、マティッチを毎試合使うようなことになると、来季も後半は厳しい。疲労がプレーの質に関わりやすいタイプの選手ですしね。やる気が戻り、守備もするようになったポグバですが、アテにするのは怖い。ブルーノは運動量もあるし守備もしますが、守備の負担を課すこと自体がナンセンスな気もするので、やはりプレーエリアが広い人材がほしいですね。

プレーエリアが広い選手といっても2種類あって、一つはリーチが長い選手。もう一つは運動量、走力のある選手です。マクトミネイとフレッジがおるやん、と言われそうですが、マクトミネイはともかくフレッジはパスのレンジが絶望的に狭い。最近はマティッチをセンターバックの間に下ろしてビルドアップさせてますけど、それは長いパスも出せるし、ディフェンスに寄せられながらパスの受け手を探すことのできるマティッチだからできる選択です。アンカーはセンターバックからボールを引き出さないといけませんが、奪われたら即失点につながるポジションでもあるので、自分に自信がないときつい。フレッジはあくまで中盤の選手ですね。

一方でマクトミネイは可能性あります。最近は長いパスも意識的に出してる気がするし、キープ力もあるので。ただ繋ぎという意味では、ビシバシ縦パス通すマティッチとはまだ差が大きい。マクトミネイでここを埋めれると大分違いますね。

リーズに所属するカルビン・フィリップスは、豊富な運動量、ディフェンス、また長短織り交ぜたパスの使い手でもあります。プレーのアグレッシブさとかもユナイテッド感が強い。リーズがプレミアに昇格したので価格は上がっているかもですが、即戦力ですし、エンディディやリールのズマレとかを狙うよりもずっと安価に済む。エンディディ獲れるならもちろんそれに越したことはないですが。

リサンドロ・マルティネスは私のイチオシです。堅実なディフェンス力とパスレンジを持つアヤックス所属、アルゼンチン出身の21歳。彼の良いところはセンターバックサイドバックもプレー可能なポリバレントさ。頭数が足りないセンターバックを厚くできるし、ショーの負担も軽くなりそう。アンカーとか関係なく欲しいくらいですね。

≪対抗≫ウィルフレッド・エンディディ(レスター)

≪大穴≫リサンドロ・マルティネス(アヤックス

 

  • 総括

今季の移籍市場は、特殊な環境になってきます。来季の見通しも立たないので、選手とそれに見合ったコストの見極めは重要です。サンチョ資金を考えると使うことのできる資金も多くはないと思うので、上手に選手を確保してほしい。レギュラー陣が万全にそろえば質の高いサッカーができることは最近のプレーぶりを見てもわかりました。勝つことのできるチームから勝ち続けることのできるチームへと姿を変えるのが今であってほしいですね。それでは!